小袖日記

小袖日記

三浦しをんさんの『本屋さんで待ち合わせ』で紹介されていた本。２００７年４月初版。初めての作家さん。最初男性かなと思っていたが、読み進むうち、これは女性だ、と確信を持つ。

「不倫に破れて自暴自棄になっていたあたしは、平安時代にタイムスリップし、『源氏物語』』
を執筆中の香子さまの片腕として働くことに」（本帯より）
「おかめ！おかめの大群！」（文中より）

源氏物語創作の裏側を、現代からタイムスリップした女性の視点でユーモラスに、ときにほろりとさせるエピソードも交えて描く。現代版、行きて帰りし物語。
『大掴源氏物語　まろん？』（小泉吉宏・作）２００２年２月。『千年の黙』（森谷明子・著）２００９年６月。と読み比べてみたくなった。文庫を購入しましょうっと。