うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 あんじゅう

あんじゅう―三島屋変調百物語事続

あんじゅう―三島屋変調百物語事続

「逃げ水」「藪から千本」「あんじゅう」「吼える仏」の四編。新聞連載されたものを書籍化したらしい。南伸坊さんのどこかユーモラスな挿し絵が、物語をさらに和ませてくれる。ページをめくるのが楽しみだった。
前回「おそろし」の続編だが、イメージはぐっと明るい。「逃げ水」の<お旱(ひでり)さん>や「あんじゅう」の<くろすけ>はとても愛らしく、アニメーションで見てみたいくらいだ。小学生の子供から大人まで、幅広く読める読後感の良い内容となっている。