うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 ばんば憑き

ばんば憑き     

ばんば憑き    

物の怪に、心があっちゃおかしいですか?『日暮らし』の政五郎親分とおでこの謎解き「お文の影」。『あんじゅう』の青野利一郎と悪童三人組が奮闘する「討債鬼」など、宮部みゆきの江戸物を縦断する傑作全六篇!<帯より>

悲哀に満ちた男女の機微、人情味あふれる長屋の佇まい、明朗快活な子供たち、ふところの深い親分や実直な青年武士、快活な僧くずれ。ひとくせもふたくせもありながら、どこか憎めない温かな市井の人々を描く。読者をうらぎらない宮部ワールド。
☆タイトル
坊主の壺
お文の影
博打眼
討債鬼
ばんば憑き
野槌の墓

どれもよかったが、子どもたちがイキイキしていた「討債鬼」がよかった。「坊主の壺」はぞくりと怖かった。