- 作者: 田丸公美子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/09/05
- メディア: 単行本
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タイトルの「目からハム」は、日本の「目からうろこ」と同意語らしい。国が違えば言い回しも変る。日本人は意思を書いて伝えようとし、イタリア人は全身を使って表現しようとする。著者の日本とイタリア文化の齟齬に対する指摘が数々のエピソードをからめユーモラスに語られている。
「喜びや悲しみを表現する男言葉、怒りを表現する女言葉に不自由する。<中略>私たちは自分の気持ちを押さえ込み、内心なにを考えているのかよくわからない人たちと、平穏無事に日々を過ごす。ごたごたも言い争いも苦手、静かな水面に石を投げる必要などあるだろうか」(本文より抜粋)
名前を呼び合うだけで「幸せ」に浸れる日本人は、現代に平安時代を継承して生きているのだ、という説になるほど〜と感心した。
この方のエッセイをもっと読みたい。図書館に予約した。