うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 翼の帰る処3 歌われぬ約束・上

相変わらず低空飛行(メンタル面で)を続けるヤエト。
「どっこいしょ」のかけ声に関する彼の独白は、共感のあまり、深くうなずいてしまった。すわるときも、立ち上がるときも「どっこいしょ」は必要なのだった。
ヤエトの隠居願望実現はますます遠ざかり、事態は複雑にかつ広範囲に広がっていく。
この小説の魅力のひとつは、流麗な文章と<ボケとツッコミ>の会話の落差であろう。とても気になるところで「つづく」となったが、幸い次の巻は今年出版されている。いいタイミングで読んだ。