うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 妖怪一家九十九さん  

妖怪一家 九十九さん

妖怪一家 九十九さん

「化野原団地東町三丁目B棟の地下十二階に九十九さんの一家は住んでいます。なんと、九十九家の七人家族は実は妖怪なんです」<扉文より>
ぬらりひょんのお父さん、ろくろ首のおかあさん、あまのじゃく、さとり、一つ目小僧、やまんば、見越し入道。本当の家族ではない妖怪たちが市役所共生課の野中さんのはからいで団地の地下十二階に住むことになる。団地の池には河童や雑木林の斜面にはオクリオオカミなどが住み・・・。
「問題ないっす」が口癖の団地管理局長の的場さんなど、愉快な人間と妖怪たちが繰り広げる破天荒な物語。読んだ後、化野原団地に住みたくなる読者はたくさんいるはず。市役所勤めをすることになったぬらりひょんや、学校に通うあまのじゃく、さとり、一つ目小僧なども見てみたい。続編書いてくれないかな。