うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 マンボウ最後の家族旅行

マンボウ最後の家族旅行

マンボウ最後の家族旅行

奥さまの斉藤喜美子さん『マンボウ家の五十年』が心に残った。
「振り返ってみると、面白い毎日でした」という言葉は尊く温かい。
娘さんの斉藤由香さんの『<あとがきに代えて>』はいろいろ考えさせられた。
「救急車で運ばれて午後7時まで元気だったのに、9時間後に亡くなる。見回りのとき心臓が止まっていた」(本文より抜粋)
由香さんの無念の思いが伝わってくる。心臓マッサージで肋骨が折れてぺしゃんこになっていたなんて・・・。そのときはすでに亡くなられていたというのに。
「医者に任せて安心してしまった、父の傍にいれば、見回りに行ったら心臓が止まっていた、などということはなく、急変の様子に気づいたのにと悔やまれる」という言葉は胸にせまる。