うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 RDG〜星降る夜に願うこと〜

「影の生徒会長・村上穂高は、世界遺産候補となるトップを泉水子と判定するが、陰陽師を代表する高柳は、異議を唱える。そしてIUCN(国際自然保護連合)は、人間を救済する人間の世界遺産を見つけ出すため、泉水子に働きかけ始めた?・・・」(表紙文より)

RDGシリーズの完結編。<人類滅亡の危機>という外的な面ではなく、泉水子の内面の成長を軸に描かれた物語だったのだなあと、本を閉じながら思った。荻原さんの紡ぎだす少女・少年たちは、いつもうらやましいくらい真っ白で、晴れやかに生きていく。
「星降る夜に願うこと」タイトルの意味が最後に初めてわかる。
着地の締めが、いつもながら上手い。