うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

林業少年

林業少年

林業少年

「百年杉が、ずんとそびえていた。空を目指すことだけを考えて生きてきたかのように、太い幹がまっすぐに伸びていいる」<表紙文より>
林業を営む祖父とその孫たちの交流。きれいごとだけではない家族の軋轢や林業の現状なども描きながら、決して暗くならない。
主人公の喜樹と姉の楓の行動が清々しい。特に姉の楓は杉の樹のようにまっすぐな気性で主人公にしたいくらい。
歯切れの良い文章と力強い表現力に加え、スカイエマさんのかっこいいイラストが共鳴し合って魅力的な本になっている。
二人のこれからの物語も読みたいと思った。