うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 わたしのリミット

わたしのリミット

わたしのリミット

「坂崎莉実は父親と二人暮らしの高校二年生。ある朝目覚めると父親の姿はなく、代わりに見知らぬ少女がいた。やむなくその少女をリミットと呼ぶことにしたが。莉実とリミット、二人の少女が過ごすひと月を愛情溢れる筆致で描く“謎と奇跡”の物語」(表紙文より略)
リミットの正体はわりと早い段階からわかったが、二人の少女が、つぎつぎと不可思議な謎を解いていくプロセスは綿密に描かれていて、途中ついていくのに少々手間取った。
SF、ミステリーのジャンルが融合したようなユニークな風味の物語になっている。
莉実とリミットにとって、事実を知るということは、本当はとても残酷なことのはずなのに、悲壮感が漂わないのは、二人の間にある愛情という絆を読者もいっしょに発見することができるからだろう。