うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

私のことはほっといてください

私のことはほっといてください (PHP文芸文庫)

私のことはほっといてください (PHP文芸文庫)

いつもの北大路さんらしさと、妄想?から展開される物語が加わり読み応えがあった。エッセイより小説の方が本来の自分が現れてしまう、と某作家さんが書かれておられたが、まったく今回は北大路さんの見えにくい根っこ部分が垣間見られたような、得をした気分を味わえた。
北大路さんにとって、小説への道程は、読者から見れば、たった十五歩に届く場所にあるように思う。「世界で最も遠い十五歩」なんて言わずに(あ、これはお風呂か・笑)、Y氏の力量でもって小説へとワープしてください(笑)