うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

淳子のてっぺん

淳子のてっぺん

淳子のてっぺん

登山という選択は、体力的にも精神力でもまったく不向きな分野だが、小説では主人公と共に体現することができる。読書のだいご味と喜びなのである。
勇気あるひとりの女性の挑戦を、丁寧にときにはドラマティックに小説化された唯川氏の筆力にも感心した。
分厚いページ数と小さな活字に、あきることなく最後までいっきに読了した。すべての思いが凝縮された、タイトルが秀逸。