- 作者: 小森香折,柴田純与
- 出版社/メーカー: 文研出版
- 発売日: 2018/08/01
- メディア: 単行本
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<以下、ネタバレ>
衝撃的なラストが、他のタイムスリップ物(児童書)と一線を画す。
時は待ってくれない。あともどりすることはできない。
絶望の中、音楽の力に気づく瞬。未来への希望が見える。
贅沢をいえば、中編よりは高学年向けの長編で読みたかった内容。
登場人物をもっと書き込めば、さらに読み応えがあったと思う。
美月は、どうやって過去を生き抜いたのか。
ヒール役・壮太の現在、その後がどうなったか。
真人の背景は? どういう存在なのか。
消えたスイートペインは別軸の世界で生きているのか。
妹の奏との関係は?
ほかにもいろいろと読みたいことがある。
エピソード、明治時代のコレラ渦あたりで、著名な海外SF小説を彷彿した。作者は、ファンなのかもしれないと想像してしまった。