- 作者: 平安寿子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
- クリック: 33回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
『おっとどっこい』
図書館員の敦子。独身を謳歌していたが、更年期と知って呆然とする。そこに現れたのは。。。
『ついに、その日が』
事務の仕事をいしているまどか。実家の両親、舅、姑。介護の問題と更年期が一度に襲ってくる。
『こんなはずでは』
まだ四十代なのに更年期になってしまった千里。離婚の後、体調の変化にとまどう。
『まだまだ、いけます』
エピローグ。更年期を受け止めて前向きに生きる決心をする三人の女性。キーワードは<更年期>と<ジュリー>
三編のうち『ついに、その日が』が、一番身近に感じられた。身につまされた。プロフィールを見たら、平さんとは同い年だった。どうりで思春期の時代が重なるわけだ。>残念ながら、わたしは当時、GS(グループ・サウンズ)と呼ばれる彼らに興味なかった。なので、沢田氏のヒット曲はあまり知らないし、主人公たちほど思い入れはない。しかし、心ときめくことは、生きること。物語に一貫して流れる楽天性は、読んでいてたいへん心地よかった。平安寿子さん、これからも追いかけていきたい作家さんだ。
☆閑話休題☆
この本は『本のプロ』というサイトで知った。感想を書くにあたり、そのときのオーナーさんたちの日記を読み直した。2007年5月に、コメントを書き込みしている。コメントを書いたあとすぐ、図書館に予約したから、手に取るまで六ヶ月かかったことになる。まさかそのとき、このすばらしいサイトが閉鎖されてしまうなんて、思ってもなかった。そう考えたら、目の奥がじんわりしてきた。これも更年期、ホルモンのせいなのだろうか。