うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

アイとサムの街

アイとサムの街 (心にのこる文学)

アイとサムの街 (心にのこる文学)


角野栄子さんの講演会に行く前に、予習のため再読した。1991年7月初版。ほぼ17年前の本である。ダイヤル式の電話、形状記憶合金、ハイテク。。。など、なつかしい単語が出てくるあたり、時代を感じるが、会話はほとんど違和感なく、新鮮。むかしテレビドラマ化されたときは、アイとサムが戦後にタイムスリップするお話になっていたように思う。原作は飛ばないんだ。。。って、がっかりした記憶がある。

アイ・アム、アイ
アイ、マイ、ミイ

アイとミイは、ふたごではなく、じつはアイの分身がミイなのではないか。ラスト近くの一文でその思いを強くした。
『あたしには、ももうひとりのあたしがいるって、なんだか見えてきたような気がするの。それであたしがまるごと・・アイ、アム、アイになれんだって。』
(本文より)