うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 キャンセル未来図

キャンセル未来図 (新・わくわく読み物コレクション8)

キャンセル未来図 (新・わくわく読み物コレクション8)

小学六年生の純平の母は、売れっ子のお笑い芸人。お正月も仕事ばかりの母に、純平は、ついに家出を計画するが出発前夜に事件発生!(扉文より抜粋)
あかねるつさんの物語には「人情」の文字が良く似合う。初めて読んだのは「他人どんぶり」からだったが、擬似家族が同じ屋根の下で住まう、、という設定はあの当時画期的だったと思う。今回も、寂しい子供たちが、沖縄の島に飛び、めぐり合った人々の温かな心に触れるというストーリー。
話の展開が、出来すぎのような気がするが、ページ数から仕方なかったのかもしれない。ひとつひとつの過程をもっと丁寧に書き込んでいったら、もっとリアリティが生まれたかなと思った。設定がおもしろかっただけに、惜しい。