うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 まじょもりのこまじょちゃん (ポプラちいさなおはなし 4)

まじょもりのこまじょちゃん (ポプラちいさなおなはし)

まじょもりのこまじょちゃん (ポプラちいさなおなはし)

「まじょもりには おおまじょとこまじょが すんでいました」
一行目から、引き込まれます。かわいい挿し絵が、雰囲気にぴったりあってすてきです。こまじょちゃんとおおまじょさん、ふたりの魔女は親子ですが、同じ家に住んでいません。なぜなら母親の「おおまじょ」さんは、森で一番大きなクスノキよりも大きいのです。なのに子供の「こまじょさん」は、猫の背中にのれるくらい小さくて。。。だから、こまじょちゃんは、お母さんとべつべつに暮らしているのです。お母さん代わりの白猫、「こしろ」と小さな家に住んでいるのですが、ときどきおかあさんの「おおまじょ」さんが恋しいときもあるのです。
ある日、まじょもりに人間の男の子迷子のケンや、ケンの背中にくっついていた「おんぶおばけくん」と出会います。さあ、こまじょちゃんは魔法をちゃんとつかって、迷子になったケンくんを助けることはできるのでしょうか。
魔法は種がないと、つかえない。心で育てなくてはならないこと。
本を読みながら、子供たちは、どきどきわくわくしながら、ページをひらいていくでしょう。最後は、とても甘くておいしい結末が待っています。おながが、ぐぅ〜っと鳴って、めでたしめでたし。おかあさんの愛情いっぱいのファンタジー童話なのでした。