- 作者: 五木寛之
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2009/08/29
- メディア: 単行本
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今まで筆者が書いたことのない、書けなかったできごと。終戦後、朝鮮半島から日本に引き上げるまでの壮絶な日々。第一章「運命の声」は、鬼気迫るものがあった。当たり前のように受け入れている平和だけれど、偶然ではないのだと改めて思う。最近まで新聞連載されていた『親鸞』についても言及されている。わたし自身としては、やはり性善説を信じていたいけれど、筆者が思春期に目の当たりした厳しい現実を思えば、性悪説もまったく否定できないものがあった。