うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 ころころろ

ころころろ しゃばけシリーズ 8

ころころろ しゃばけシリーズ 8

ひさしぶりの「しゃばけ」シリーズ。
十二歳の若だんなが主人公の「はじめての」。これが5編からなる短編の繋がり、最初の伏線になる。
クールな仁吉が次々とお荷物(霊だの河童など・笑)を背負い込んで苦労する「ころころろ」。母を捜し続けている少女、小こざさの姿がせつなくてほろりとする。
あの佐助が結婚っ!?初っ端から驚かされたのは「けじあり」。女性の怨念に背中をゾクリとさせられるが、同時に哀れでもある。妖である彼らがとても人間的に思えて、新鮮だった。
短編集だったが全体的に話が繋がっていたので、長編のように楽しめた。