- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/07/30
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
十二歳の若だんなが主人公の「はじめての」。これが5編からなる短編の繋がり、最初の伏線になる。
クールな仁吉が次々とお荷物(霊だの河童など・笑)を背負い込んで苦労する「ころころろ」。母を捜し続けている少女、小こざさの姿がせつなくてほろりとする。
あの佐助が結婚っ!?初っ端から驚かされたのは「けじあり」。女性の怨念に背中をゾクリとさせられるが、同時に哀れでもある。妖である彼らがとても人間的に思えて、新鮮だった。
短編集だったが全体的に話が繋がっていたので、長編のように楽しめた。