うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 神々の午睡

神々の午睡

神々の午睡

ギリシャ神話に近い感じがするが、まったくのオリジナルな神話世界。CLANPの表紙絵と口絵二枚が目をひく。
主人公は十四歳の少年、リュイ。序説と短編6編、終章で、<リュイの記録>とくくっている。アニメディアに掲載されたものをひとつの物語として本にまとめたらしい。うっかり序章を飛ばして読んでしまったので、最後に序章を読んでタイトル「盗賊たちの晩餐」のラスト三行の意味をようやく理解した。
口は悪いが心根のやさしいピチュ、ひょっとして本当の主人公は彼?と思わせる存在感のグド。フィの温厚さが光った。神と人間の間の<クウ>の設定が新しい。