うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

ぼくはおじさん

ぼくはおじさん―アイム・アン・アンクル (文学の散歩道)

ぼくはおじさん―アイム・アン・アンクル (文学の散歩道)

表紙のイラストに思わず手が出てしまったが、借りて良かったと思った。図書館の新刊コーナーでは、ときどきこうしたお宝本がみつかることがある。
主人公の大志(小学6年生)が良い。頑固でいじっぱり、繊細でがんばり屋。16歳年上の警察官のお兄ちゃん真司との軋轢を軸に、お兄ちゃんの奥さんの洋子さん、武道具屋を営みながら、剣道の師範をしている父親、ライバルであり親友のシド、アメリカから日本に来たランディ、その母親ハスナ、いろいろな人たちとの繋がりのなかで成長していく剣道少年の姿を描く。友情、兄弟愛、思春期の悩み、初恋など、てんこ盛り。