うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 獣の奏者 〜探求編〜

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (3)探求編

上橋さんのファンタジーは、過去の日記に何度も書いたような気がするが、リアリズムとヒューマニズムが底辺にある。Ⅱの王獣編で物語は完結されたとご本人は(某講演会で)おっしゃっていたが、ファンのほとんどは続編が当然あるものとして受け止めていたに違いない。このままで終わるはずはない、と。そしてその期待通り、探求編と完結編が生まれた。
降臨の野の奇跡から十一年後。主人公のエリンは母親になっている。重い十字架を背負い、生きていく道を選んだエリンの選択はどのような結末へと繋がっていくのだろうか。息子のジェシの行く末も気になるところだ。
(それにしても相変わらず食べるシーン、料理のおいしそうなこと!)