うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 小暮写眞館

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

ひさしぶりの宮部さんの現代小説。初期の頃の宮部作品を思い出して、ほのぼのとしました。
主人公は高校一年生の英一。ちょっと変った両親とよくできた弟ピカと共に、臨死寸前?の商店街にある写真館に移り住むことになります。
英一の悪友テンコ、のっぼの橋口くん、甘味処の娘、コゲパンも交え、いつのまにか「心霊バスターもどき」のような活躍をすることに・・・。
第一章を読んだ限りでは<霊感もの>だと思っていましたが、じつは、長い長〜い、ホームドラマではなかったのかしら?と第四章読了後に思いました。本を開いて裏と表紙を一枚絵で眺めると、ほおっとため息が出ました。事務員の垣本さん(放浪中)と同じ景色を共有している気分になります。