うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

クロックワークスリー  マコーリー公園の秘密と三つの宝物

クロックワークスリー マコーリー公園の秘密と三つの宝物

クロックワークスリー マコーリー公園の秘密と三つの宝物

大道芸人のジュゼッペ(11歳)は、暴君のような親方のもとで、バイオリンを弾いている。人身売買によって引き離された妹たちに会うためにいつか故郷に帰ることを願っている。
時計職人のフレデリック(13歳)は幼いころ、母親と別れ孤児院で暮らしていたが、時計職人の徒弟になっては、からくり人形作りに心血を注いでいる。ホテルのメイドのハンナ(12歳)は、倒れた父親に代わって働き家族を養っている、
過酷な運命に翻弄されながらも、つぎつぎに困難を乗り越えていく三人の子どもたち。それぞれの視点で物語は進んでいく。
19世紀の終わりごろのアメリカが舞台。幼い子どもたちの受難の時代だったのだなあと思う。
どんなに厳しい現実が立ちはだかっても、自分たちの願いを実現するために、決して折れない三人三様のパワーがすごい。
ただハンナが恩人のポメロイ夫人に対して犯してしまった件に関しては、「しかたがなかったこと」でかたづけることに最後まで共感できなかった。