- 作者: マシュー・カービー,平澤朋子,石崎洋司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 単行本
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時計職人のフレデリック(13歳)は幼いころ、母親と別れ孤児院で暮らしていたが、時計職人の徒弟になっては、からくり人形作りに心血を注いでいる。ホテルのメイドのハンナ(12歳)は、倒れた父親に代わって働き家族を養っている、
過酷な運命に翻弄されながらも、つぎつぎに困難を乗り越えていく三人の子どもたち。それぞれの視点で物語は進んでいく。
19世紀の終わりごろのアメリカが舞台。幼い子どもたちの受難の時代だったのだなあと思う。
どんなに厳しい現実が立ちはだかっても、自分たちの願いを実現するために、決して折れない三人三様のパワーがすごい。
ただハンナが恩人のポメロイ夫人に対して犯してしまった件に関しては、「しかたがなかったこと」でかたづけることに最後まで共感できなかった。