アンソロジー おやつ

アンソロジー おやつ

スイーツではなく、おやつ。甘い物ばかりではない、手羽先なんかも、おやつになってしまう。男性は辛党、女性は甘党なんてとんでもない。じつはケーキなんか大嫌いという少女もいたりする。ブルボンのお菓子は祖母定番の味・・・というようなエピソードが満載。
おやつにまつわるエッセイを古今東西から集めたアンソロージー。年代を遡るほど、おやつに対する描写が丁寧かつ繊細。おやつの存在が当時の子どもたちにとって、たいへん貴重だったことが感じられる。チョコレートに関しては、わたしも大好物なので、いちいち共感してしまった。チョコレート好きな方がたくさんいたのでうれしい。いろいろなおやつの写真もほのぼのとして良かった。読後はまったり今川焼と緑茶をいただきたくなる。
欲を言えば『出典・著者略歴』は年代も加えて作者名に添えてもらえれば、なお読むのが楽だったかな。