うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 かさねちゃんにきいてみな

かさねちゃんにきいてみな

かさねちゃんにきいてみな

長年、児童書を読んでいると、「わっ、すごいな」という本にたまに出会う。
児童小説を書くのは大抵は大人だ。大人が「子どもの目線」に立って物語る。情景描写なら、文字通りひざを屈し、描く人物が小学生なら小学生の身長に合わせた世界を見てみる。しかし子どもの心の目線に立つには、ある種の才能が必要となってくる。
本書は、大人が想像する(あるいは想像した)小学生ではなく、大人が子どもに転変し、小学生そのものとなって書かれた児童小説なのである。


昔からずっといた小学生を、いままでにない手法で描いた作品。ほんと、小学生とは思えないくらいに小学生で、大人を超えて子どもなのだ
金原瑞人さんの帯文の言葉より)


活字のフォントサイズが近年の児童書にしてはめずらしく小さいこと、イラストが極力抑えられていること、この本を作られた方々の作品への信頼と自信、読者ひとりひとりの抱くイメージを大切にしようという気概が伝わってくる一冊だった。


☆間宮小学校・登校班 南雲町二班

かさねちゃん 深町累 六年生
ユッキー  上原孝行 五年生
リュウセイ 里見琉星 四年生
マユカ   高野麻悠香 四年生
太郎    笹本亮太郎 三年生
次郎    笹本康二郎 二年生
のんたん(のんすけ)広田徳香 二年生
ミツ    永山美月 一年生