うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 机の上の仙人

机の上の仙人―机上庵志異

机の上の仙人―机上庵志異

童話作家の机の上に、突如あらわれた一軒のちいさな家。主はおよそ一寸(約6㎝)余りの小さな仙人、名は机上庵方寸・・・(扉文より)

言葉がすとんと落ちてくる。やさしく穏やかな物語。
岡本順さんの挿画もこの本の雰囲気にぴったりだ。

中国の奇譚集『りょう斎奇異』をもと描かれたものらしい。

机上庵仙人は佐藤さとるさんか、佐藤さとるさんが机上の仙人か。
読後、青銅色の庵と小奇犬が自分の机の上に出現して欲しい、と願った人はたくさんいるはずだ。