- 作者: 越水利江子,十々夜
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2014/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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幕末を舞台とする『月下花伝』『花天新選組』『恋する新選組』など、数多く執筆されている作家・越水利江子さんが、本作では新撰組と相反する長州藩を舞台に物語を描いています。
吉田松陰の妹、杉文というひとりの女性の目を通して見る幕末は新鮮で衝撃的でした。名もなき人たちにこそ、歴史の変遷という大きな時代のうねりを語るのにふさわしいのかもしれません。複雑で難解な史実を情感豊かな筆力で、最後まで惹きつけられました。児童書とはいえ大人達にも読んでもらいたい一冊でした。
☆解説『幕末のサムライたち』より
敵か味方かより、この時代に、命がけで理想を目指した人々がたしかにいてくれたことこそ、わたしたち日本人の誇りなのではないでしょうか。<中略>明治維新が、本当に日本の夜明けだったとしたら、現代日本こそ、もっともっと女性が輝き、活躍できる時代にせねばなりません。