うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 鳥海山の空の上から

鳥海山の空の上から (Green Books)

鳥海山の空の上から (Green Books)

プロローグとエピローグ、ワンセンテンスになった章タイトル。
小さく整った物語の中に、生命のエッセンスがそっと込められている。
鳥海山の美しさと、山に魅せられた老婦人との別れ。
少年の心の成長が、やさしく紡がれる。

以下、ネタバレです↓
         ↓
         ↓

人はみんな、いつか死ぬんだよ。そのいつかがいつなのか、だれもわからない。<中略>早く死ぬからって、かわいそうだなんて思ってもらわなくてもいいの。大事なのは、人はそれぞれ死ぬ時まで、どれだけ悔いのない生き方をしたかなんだと思うよ。
(本文より抜粋)