うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 私には山がある

私には山がある (100年インタビュー)

私には山がある (100年インタビュー)

以前も書いたが、私は山登りが苦手である。足は地上についていた方が良い。子どもの頃から運動オンチだし、体力も根性もない。
しかしこの本の著者、日本を代表するアルピニスト田部井淳子さんも、子どもの頃は病弱で、運動は大の苦手であったそうだ。

「山登りは競争でない。ゆっくりでも一歩一歩進んでいかなければ頂上には辿り着けない。しかし、その苦しい一歩も必ず終わるときがくる。その一歩のために、またこの一歩を進め、と自分に言い聞かせつつ、私は歩き続けた」(本文より)

福島県とネパール。二つの故郷が大地震という災害に見舞われた。今、田部井さんが一歩ずつ進んでいるのは、若い人たちに「あきらめない」気持ちを(登山を通じて)体感してもらうこと。
「私には○○がある」と言える人に、私もなれたらいいなあ。