うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

ひかりの森のフクロウ

 

ひかりの森のフクロウ

ひかりの森のフクロウ

 

 広瀬寿子さんの書かれた本は、『まぼろしの忍者』が印象深い。

ひさしぶりに同作者さんの物語を読んだ。

登場人物たちの交わすなにげない言葉のやりとりが、物語の輪郭を自然と浮かび上がらせてくれる。

大切な人との別れ(または死)をどう受け止め昇華していくか。

深いテーマが森の奥には潜んでいる。

ともすればフクロウと共に異世界に飛んでいってしまいそうな哲を留めさせてくれたのは、現世界の代表みたいな島ちゃんの存在だったと思う。

すがわらけいこさんの温もりあふれる挿絵にホッとする。