2021-10-01 ボーダレス・ケアラー ファンタジー・国内 YA ボーダレス・ケアラー: 生きてても、生きてなくてもお世話します 作者:山本悦子 理論社 Amazon 主人公は大学生の海斗。夏休みに認知症の祖母の見守りをすることになる。 いわゆるヤング・ケアラーなのだが、その彼がボーダレス・ケアラーとなって地縛霊を解放していくという話。 その間、自称ボーダーと名乗るセーラー(仮称:中学生の少女)と知り合うのだが、彼女の存在の謎解きが最大のミステリーとなる。 実際ヤング・ケアラーの描かれ方は浅い。この物語の限界かもしれない。 でも希望の持てるラストは爽やかな読後感で終わった。同作家さんの『神隠しの教室』を再読したくなった。