うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

ボーダレス・ケアラー

 

主人公は大学生の海斗。夏休みに認知症の祖母の見守りをすることになる。

いわゆるヤング・ケアラーなのだが、その彼がボーダレス・ケアラーとなって地縛霊を解放していくという話。

その間、自称ボーダーと名乗るセーラー(仮称:中学生の少女)と知り合うのだが、彼女の存在の謎解きが最大のミステリーとなる。

実際ヤング・ケアラーの描かれ方は浅い。この物語の限界かもしれない。

でも希望の持てるラストは爽やかな読後感で終わった。同作家さんの『神隠しの教室』を再読したくなった。