うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 虫めずる姫の冒険

虫めずる姫の冒険 (スプラッシュ・ストーリーズ)

虫めずる姫の冒険 (スプラッシュ・ストーリーズ)

『ふるさとは夏』『進化論』『星の砦』『ドーム郡物語』など、芝田勝茂さんの本は、SFファンタジー風味が多いのだけれど、そして、それらがとても好きなのだけれど、今回はうってかわって、時は平安時代、元気いっぱいのお姫様が主人公だ。
『虫めずる・・・』とういうタイトルが素敵。表紙イラストが最近児童書で活躍されている小松良佳さんの、わくわくさせてくれるような明るい絵柄。ひとめで、ひきつけられる。ストーリーは、黄金のカブトムシから、聖徳太子までが登場。想定外の展開であきさせない。
弓使いのけらら丸(おもしろいネーミング)牛飼いの赤べこ丸、ハチ飼いの翁など、ユニークな脇役がおてんばな姫の脇を固める。中学年の子供たちから気軽に読め、日本の歴史や昆虫たちの生態に、興味をもってくれそうな物語だ。