うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 病気の魔女と薬の魔女

病気の魔女と薬の魔女

病気の魔女と薬の魔女

新型インフルエンザ」とは何か、どう予防するのか、賢い行動とは何か、を知ることを知識のワクチンといいます。この知識のワクチンを小中学生の皆さんにも楽しく打ってもらうために、私はこの本を書きました。<中略>この本はウィルス学者が書き、世界中の魔女とともに語りだす、科学ファンタジーです」〜帯より抜粋〜

ウィルスとワクチン、バクテリア抗生物質。歴史を塗り替えてきた病気の流行、新インフルエンザの脅威。
今まで本で読んだり、テレビで見たり、知識としては持っていましたが、この物語を読むことによって(魔女のローズの奮闘を通じて)ファンタジーという異世界で、疑似体験できたような気がしました。
薬の魔女と病気の魔女の対決、というわかりやすい設定。筆者はウィルス科学者なので、病気の魔女の描写が非常にリアルで怖いです。でも勧善懲悪ではない。病気の魔女には病気の魔女としてのちゃんとした目的意識があるのです(これが、とんでもなく怖いのです・汗)薬の魔女も病気の魔女も、同じ魔女として対等に扱っているところが、いかにも科学者らしい考えだと思いました。
帯の言葉通り、無理なく楽しく、知識のワクチンを打ってもらえました。