うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 シャボン玉同盟

シャボン玉同盟

シャボン玉同盟

↓に続いて(偶然にも)やはり14歳の少年少女たちが主人公の物語。発想の斬新さとユーモアと思春期の葛藤が、ミックスジュースのようにかくはんされ、飽和した個性的な短編集。
一見とんでもない設定だが、すんなり世界に入っていけるのは、登場人物たちの心理描写がリアルだからだろう。
「ジグゾー・スイッチ」 ばらばらになる自分。想像するとオモシロ怖い。
「シャボン玉同盟」 どんどんハマっていくオタクのココロ。理想と現実。切ない。
「世界を征服する前に」 微妙な少女たちの心理が、危うくイタイ。
「連れ恋」 心の中で卵をかえらせるのは、確かにくすぐったいだろう。