うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 囚われちゃったお姫さま

囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)

囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)

「リンダーウォール王国の末の姫シモリーンは、お姫さまらしくするのが大嫌い。剣術、ラテン語、経済学に魔法にお料理と、夢中になるのはお姫さまにあるまじきことばかり。隣国のめちゃくちゃハンサムな(だけの)王子と、あやうく婚約させられそうになり、城出を決行。ところが、飛び込んださきは・・・なんとドラゴンでいっぱいの洞窟だった」<扉文より抜粋>

主人公のシモリーンは、明るくて元気いっぱいのお姫さま。背が高く、黒髪を三つ編みにしている。とてもチャーミングだけど、童話に登場するしとやかなお姫さまのイメージからは、かけ離れている。
そのシモリーンが、ドラゴンの住む洞窟に押しかけて、自ら囚われの姫に・・・。ドラゴンと友情を深め刺激的で楽しい日々を過ごすことになる。
同じ囚われ姫のアリアノーラと仲良くなったり、ドラゴンの国を支配しようとたくらむ悪い魔法使い親子をやっつけたりと大活躍。
軽快なストーリーと、物語にちりばめられた懐かしい童話の小道具&キャラを探し出すのが楽しかった。
以前から気になっていた<魔法の森シリーズ>第一弾。シリーズは完結されているようだから、これからゆっくり読んでいきたい。

友人の姫 アリアノーラ
石の王子
セランディル 隣国の王子
ウォローグ アリアノーラ姫のドラゴン
ゼスナー 魔法使い協会の会長
アントレル その息子
モーウェン 友達の魔女
キング・トーコーズ

挿絵のイラスト。軽快な訳が秀逸。訳:田中亜希子さん。