翼の帰る処〜時の階梯・下〜

翼の帰る処 4 ―時の階梯― 下

ターンの予言者・ウィエナに導かれ、ヤエトはジェイサルドらと共に世界の罅を塞ぐ手がかりを得るため、砂漠の深部・シンリールへと赴く。＜中略＞都では第七皇子が反旗を翻し、まさに戦いの火蓋が切られようとしていて―――。（表紙文より）今回も明晰な頭脳と強靭な平常心から、本人の希望と意図にかかわらず苦境に追い詰められていく苦労人ヤエト。ジェイサルドがとうとう人を超越した存在になりつつある。敵でなくてよかったと思う。人の名前を忘れて、何度も人物紹介のページをめくらねばならないのが、少し悲しかった。シンリールが図書館という設定は、本好きには最高ではないかと思う。
ヤエトが床に伏していた間のスピンオフは皇女主人公で必ず書いてくれるはず・・・と期待したい。