うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

鈴狐騒動変化城

鈴狐騒動変化城 (福音館創作童話シリーズ)

鈴狐騒動変化城 (福音館創作童話シリーズ)

ひさしぶりにホンマに面白い児童書読んだ気がする。
主人公の清吉もだけど、彼の友だち連がすこぶる個性的。アホの喜ぃ公、植木職人(またあるときは忍者?)の義治、醤油屋の弱気キャラ留五郎、町娘のふみちゃん、やっちゃん。みんな温かくて、ええ子たちです。
なかでも一番、愛らしいのはおツネちゃん。じつは本当は○ツネが変化した者なんですが・・・。人間離れした言動(当たり前)で、笑いのツボ&オチをきっちり決めてくれる。つられて「むはははは」と笑ってしまうのは必定。
接続詞などいらん、風景描写、歴史背景、お構いなし。フォントもたまに崩れるし。なんかこの徹底したお笑い魂、ゆる〜い感じがたまらなく良い(笑)

田中哲弥氏の他の作品も読んでみたくなった。


「好きやなあいう気持ちは、なんかおもろいことになってたのしいなあ」

↑↓ おツネちゃんの名言

「ナー」

人情のエッセンスもしっかり練りこまれている。