うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 政と源

政と源

政と源

弟子の徹平と賑やかに暮らす源(つまみ簪職人)。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政(元銀行マン)。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!(帯より)

図書館に予約して一年近く、忘れたころに手元に届く。雑誌cobaltに掲載された短編6編を単行本化したものらしい。
Cobaltでありながら、七十代の男性二人が主人公! であるところからして異色だが美麗なイラストにナットク。
しかし、徹平は少し美化し過ぎかも(笑)
読む前は有川浩『三匹のおっさん』風の展開を想像していたが、こちらのお二人は、彼らより高齢にもかかわらず、まだまだ青春してる!って感じだった。
笑いあり、涙ありの下町情緒あふれる人情物語。読後感は良い。

死んだ人間が行くのは死後の世界なんかじゃなく親しい人の記憶の中じゃないか(本文、源の言葉より)