うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 おんぼろ屋敷へようこそ

オンボロ屋敷へようこそ (ゆうれい作家はおおいそがし)

オンボロ屋敷へようこそ (ゆうれい作家はおおいそがし)

図書館の新刊棚にあった本。めずらしく横書きだったので興味を惹かれ借りた。これが大当たり。思いがけず感動的な話だった。
風景描写、心理描写などは省かれ、手紙、メモ、新聞、イラスト、ワード文章、書きかけの物語の断片、などで、ストーリーが構築されている。
執筆は姉、挿絵は妹と分担されている。これまでも姉妹で絵本を描かれているそうで、途中、絵本みたいな構成だな、と感じたのはまるで見当違いではなかったようだ。
巻頭の「スペンス屋敷の見取り図」巻末の「ビクトリア時代の家にあるもの」は見入るくらい楽しかった。シリーズになっているようで、次の出版が楽しみだ。