うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

龍にたずねよ

龍にたずねよ

龍にたずねよ

時代は戦国、元気いっぱいの少女・八姫が主人公。
白狐、龍神、水晶玉・・・和風ファンタジーの要素がたくさん詰め込まれているのだが・・・全体的にどこかで読んだ物語になってしまっている(←私見です)たぶん八姫の一人称にしたところが苦しく、文章の流れとしては三人称の方が、物語を広げていくためにはよかったのではないだろうか。
時代的な固有名詞・言い回しが、現代のそれと、ときおり入り混じり、言葉の統制がとれていないように感じてしまう箇所が数か所あった。前作『夜霧姫』より少々、創りが雑になってしまったか。
期待していたぶん、今回は辛口になってしまったが、これからの作品も大いに楽しみしている。