うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

木挽町のあだ討ち

 

ひとりの若侍が江戸の人気芝居小屋を訪ねる。二年前に起こった木挽町のあだ討ちのことをききたいという。物語はあだ討ちを見た者たちの一人称で語られる。

木戸の一八、立師の与三郎、女形のほたる、道具係の久蔵、筋書の金治・・・登場人物のいきいきとした話し言葉に引き込まれていく。

中盤までは謎が多かったが、終盤に近付くにつれ、それまでばらばらだった視点がひとつの真実へと結ばれていく。

人情噺でもあり、ミステリでもある。時代物はあまり読まない方だが、面白くていっきに読んでしまった。この本を紹介してくれた読み友さんのブログに感謝したい。