うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 リボン

リボン (teens’ best selections)

リボン (teens’ best selections)

3月から翌年の2月まで。中学校を卒業するまでの一年間を、15才の少女の日々を通して月ごとに紡いでいく。

『イジメはどんなに気をつけていても、起こるときには起こってしまう。それはちゃんと歩道を歩いていても、交通事故にあってしまうようなもので、さけようがない』<本文より>

主人公の亜樹は、これまで波風が立たないように自分を抑える日々を過ごしてきた。三年生になってクラスが変わり、そのとき藤本さんという新しい友人を得る。今までになかった変化が次第に亜樹の周りに生まれ。。。

『変わっていこう。できるだけ好きな自分に』<本文より>

読むときに旬があるとすれば、この本は思春期だからこそ、読んでもらいたいと思える本。教室の本棚に、そっと置いてもらいたいような、少女の心の成長物語。

ピンクを基調とした本の装丁が、パッと目をひく。前を向き、口もとを引き結んだ亜樹の立ち姿に初々しい頼もしさを感じる。