うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)

シリーズの中で最も人気のあるといわれる三巻。
再々・・・読でもやはり楽しめた。
以下、未読の方は重要なネタバレを含みます。
ご注意ください。



この巻で初めて、ハリーの親世代に触れられている。
シリウス、ルーピン、ジェームスの固い友情と、スネイプ、ペティグリューとの因縁。暴かれた過去のエピソードによって、シリーズが俄然奥行きを持つ。
ラスト近く『叫びの屋敷』での攻防は、どんでん返しの連続で息もつかせない展開。それに続く、タイムターナーを使った時間トリックの構成も絶妙だ。
ただ、タイムターナーに関しては、疑問も多い。
ダンブルドアは、『ハリーもハーマイオニーも同時に二箇所存在することができるというなら別じゃが』と、ファッジやスネイプの前でどうどうと発言している。
タイムターナーは、魔法省で保管されており、マクゴガナル先生が、ハーマイオニーのために特別に借りてきたアイテムのはず。ファッジは魔法省の大臣なのだから、許可は大臣の承認がいるのではないか。でもファッジはタイムターナーが使われたことに気づかない。(ファッジらしいかもしれないけど)
それにマクゴナガル先生が知っていることを、スネイプや他の先生方は知らなかったのか。仮にマクゴナガル先生だけが、タイムターナーの存在を知っていたとしたら、それはなぜなのだろう(マクゴガナル先生はダンブルドアに続く古参の先生だからか)
そもそもタイムターナーを使えば、すべて問題は解決してしまうのではないか。(時間をさかのぼるのに制限があるかもしれない。書かれてないけれど)
などと、考えてしまうのだった。
あともうひとつ。。。
一巻であれほど恐れられていたトロールをグリフィンドールの警備員に雇うというのも、ちょっと驚いた。あのときはみんないっせいに避難してたけど。危険ではなかったの? 

でも、おもしろかったので、またまた右から左に、どっと受け流すことにした(笑)

愛する人が死んだとき、その人は永久に我々の側から離れるとそう思うかね。たいへんな状況にあるとき、いつにもまして鮮明に、その人たちのことを思い出しはせんかね。君の父君は君の中に生きておられるのじゃ』
(本文より抜粋:ダンブルドアがハリーに言った言葉)