うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 メルストーン館の不思議な窓

D.W.J最新作! 主人公のアンドルーは祖父からメルストーン館を遺される。祖父はアンドルーになにか渡したいものがあったようなのだが、アンドルーにはそれがわからない。館には口うるさい家政婦や庭師がいて日々けたたましいが、ある日ひょんなことからいっしょに住むことになった少年、エイダンが来てから、アンドルーの周辺もにわかに魔法の力にあふれてくる。
ジョーンズらしいユーモアと魔法と愛情の世界を今回も満喫。
主人公のアンドルーとエイダン、それに人犬(「人面犬」ではありません・笑)とくれば、映画『ハウルの動く城』を思わず連想してしまいそうになった。妖精王オーベロン、オーベロンの前妃ティータニア、元妃マブなど、ケルトの物語が下敷きにあるらしく、今度は『夏の夜の夢』を読んで再読してみたいと思ったのだった。