うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 ポテトサラダ

ポテトサラダ (ジュニア文学館)

ポテトサラダ (ジュニア文学館)

かわいい挿絵とタイトルから、ほのぼの系の童話を想像していたが、意外な展開で驚く。いろいろ感慨深い物語だった。
寂れゆく商店街で肉屋を営む老夫婦。その店のポテトサラダが大好きな少年と老夫婦との三年間の温かな交流。やがて少年は重い病になり、長期入院を余儀なくされる。
少年が肉屋さんに贈ったブタのぬいぐるみのひとり語りで物語は進む。あとがきの「わたしのポテトサラダ」は、物語と共に深い感銘を受けた。