うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 グッバイフレンド

グッバイ マイ フレンド

グッバイ マイ フレンド

いつもながら、人物の造形がすごい。生きた子どもが、しっかり書き込まれてるなあ、とまず感心&脱帽。
不慮の災難で亡くなったクラスメイトのタクヤ。五人の生徒と先生がそれぞれ彼との思い出を一話形式で語っていく・・・ってまるで湊かなえさんの『告白』っぽい体裁だが(実際、第一話の出だしは、まさか児童文学でホラー?と思った)、中身はしっかりと根の張った骨太な児童小説だ。
第一話 満月
第二話 写真集
第三話 幼なじみ
第四話 マルオ
第五話 粉雪
第六話 タイムカプセル

第六話のタイムカプセルにきざまれた文章も感動したが、第四話のマルオとタクヤのエピソードは泣けて泣けて・・・。この作家さんの本、期待に反したことない。ファンになった〜。