- 作者: 阿部智里
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/07/23
- メディア: 単行本
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本書は昨年、出版されたシリーズの3作目。図書館で予約したのだが、もう次の新刊4作目が本屋さんに並んでいた。
1、2巻が「起承転結」の「起承」なら、本書は「転」に当たるのではないかと思う。
前者は、作者の若さがキャラと一緒に弾けた初々しい物語だった。
3巻に於いては、物語の世界観が、しっかり根を張ったと感じた(それは雪或の成長に顕著に表れている)
山内(八咫烏たちが住まう場所)と外界の関係は、『十二国記シリーズ』。金烏が王という設定は『勾玉シリーズ』の鳥彦が浮かぶが、どちらとも作風の色合いが違う。
新しい和製ファンタジーの佳境は案外近そうだ。
ハードカバーを購入するか、図書館の新刊予約を待つか、今迷っている。