うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

長いお別れ

 

長いお別れ (文春文庫)

長いお別れ (文春文庫)

 

 リアルで切ない。でも、悲壮感はない。

ユーモアと良い意味での楽天性が温かさを伝える。

認知症ではあるが愛すべき父親の人物像が、

彼を取り巻く人々(妻、子、孫、公園でたまたま出会った姉妹)の心情を

一人ひとりていねいに描くことによって形作られてくる。

その過程がとてもやさしくていいな、と思った。