うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

きらん風月

 

永井沙耶子さんの本は新刊が出ると手に取りたくなります。今回も期待をうらぎることなく最後まで魅かれて読みました。

文人墨客・栗杖亭鬼卵という人物はまったく知らず、まして江戸文化などの知識は歴史で習った程度だったので大丈夫かなと思いましたが大丈夫でした(笑)

蜘蛛の糸のように張り巡らせた人と人との縁。たくさんの魅力的な人物の登場にわくわくしました。永井沙耶子さんが絵師だったら、鬼卵と同じく、人間を描く方なのだろうなと思います。

『世の中に人と多葉粉のよしあしは煙となりて後にこそ知れ』